2021年9月9日
9/10,11に小菅村にてpiCup for Local in 小菅村 を開催いたしました!
■piCup for Localについて
piCup for Localは若者の力を集めて地域ごとの課題を解決し、文化の保全や地域社会の活性化につなげる地域振興イベントです。
若者の中でも地方の課題に興味関心を持っている人は大勢いると思われます。しかし、実際に一歩を踏み出して行動したことのある方は圧倒的に少ないと考えます。Youthfullではそうしたギャップを課題とし、より気軽な形で地域課題に触れる機会の創出を目指して「piCup for Local」を企画いたしました。
私たちは実際に地方に足を運び、見学するだけではなく、今まで培ってきた伝統や文化、その地域課題の解決の困難さや地元住民の思いなどに触れることで机上の空論ではなくより現実に即した解決策の立案や、参加者の課題への興味関心や意識を大きく変革することにつながると考えています。そのためpiCup for Localでは現地の住民の方や地元に根ざして活動していらっしゃる企業やNPOの方々と協力し、表面的ではなく、課題のバックグラウンドまで含めた理解を図るために、参加者がお話を聞く機会を設けたり実際に課題解決に向けた活動に一緒に取り組んでいただきます。
■小菅村での実施内容
今回の「piCup for Local in 小菅村」は、小菅村の特徴的な伝統文化である掛け軸畑の再興プロジェクトの第1弾として実施いたしました。
小菅村は多摩川の源流の村と呼ばれ、山間部に位置する人口700人程度の小さな村です。小菅村での生活は山と共に営まれてきており、冷たく豊かな水を生かしたわさびの栽培や地ビールの生産、そして今回のプロジェクトのターゲットである掛け軸畑など、豊かな自然を起点とした様々な特徴を有しています。
掛け軸畑とは、山と共存する小菅村の特徴的な文化の一つです。棚田のように斜面に段を作るのではなく、斜面をそのまま活用して農業を行うものです。斜面も所有者が複数いる場合や、植える作物の違いなどで、グラデーションが生まれ、遠くから見たときに掛け軸のように見えることから掛け軸畑と呼ばれるようになりました。しかし、高齢化の進む小菅村では、最大傾斜30〜40度にもなる掛け軸畑での作業を継続できる人々が減少し、結果的に耕作放棄地として草原や薮と化してしまっています。
そんな中で、共催した株式会社さとゆめの営む「NIPPONIA 小菅 源流の村」の客室棟「崖の家」の近隣の斜面を活用した開墾作業を実施しました。
作業としては、参加してくださった大学生16名とpiCup運営スタッフ5名、さとゆめ、EDGE、多摩源流こすげの方々で2時間ほど草刈りを行いました。
作業の前に、さとゆめの嶋田社長からこの掛け軸畑を将来的にどのような形で整備していきたいかという夢を語っていただき、ゴールに向けての第一歩ということを再認識したことで、参加者全体の本気度が一段階上がったと思います。
参加者のほとんどは初心者で、慣れない鎌の使い方と急な斜面に苦戦しながらの作業になりましたが、結果的には当初の想定よりもはるかに広範囲の草を刈り取ることができました。
私たちとしても、期待以上の成果を目の当たりにしたことで、この掛け軸畑の再興プロジェクトの実現可能性を実感し、小菅村の貴重な文化を守る活動を継続しようと気持ちを新たにすることができました。
Youthfullでは今後も「piCup for Local in 小菅村」を継続開催し、この掛け軸畑の再興を起点として小菅村一面に、再び美しい掛け軸畑を復活させ、小菅村の活性化を実現すべく活動していきます。
ご協力いただける方、団体、企業の方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください!
■イベント概要
イベント名称 :piCup for Local in 小菅村
開催日:2021年9月10日(金) 〜 9月11日(土)
開催場所:山梨県北都留郡小菅村
主催:株式会社Youthfull piCup事業部
共催:株式会社さとゆめ
協力:株式会社EDGE、NPO法人多摩源流こすげ
HP:https://www.picup.youthfull.jp/